CentOS 6.2マシンへのRインストールに結構手こずったので、インストール手順を記録しておきます。
（2014/6/11追記）CentOS 6.4マシンにも同様にインストールできました。
Rはデフォルトではyumによるインストールはできず、epelからインストールする必要があります。
rpm -Uvh http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm
yum install R
しかしながら、Rは旧バージョンのTCL/TK（8.4）を必要とするのに対し、CentOSには現在のバージョンである8.5が入っているため、インストールに失敗します。
Error: Package: R-core-2.15.0-1.el5.x86_64 (epel)
Requires: libtcl8.4.so()(64bit)
Error: Package: R-core-2.15.0-1.el5.x86_64 (epel)
Requires: libtk8.4.so()(64bit)
バージョン8.4のTCL/TKをインストールしようとしたのですが、以下のエラーメッセージのようにバージョン8.5のTCL/TKに依存するパッケージがあるというエラーがでてインストールに失敗します。
警告: tcl-8.4.13-4.el5.x86_64.rpm: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID e8562897: NOKEY
エラー: 依存性の欠如:
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)tk-1:8.5.7-5.el6.x86_64 に必要とされています
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)expect-5.44.1.15-2.el6.x86_64 に必要とされています
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)tkinter-2.6.6-29.el6.x86_64 に必要とされています
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)environment-modules-3.2.7b-6.el6.x86_64 に必要とされています
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)tcl-devel-1:8.5.7-6.el6.x86_64 に必要とされています
libtcl8.5.so()(64bit) は (インストール済み)wacomcpl-0.10.0-3.el6.x86_64 に必要とされています
tcl(abi) = 8.5 は (インストール済み)tix-1:8.4.3-5.el6.x86_64 に必要とされています
tcl = 1:8.5.7 は (インストール済み)tk-1:8.5.7-5.el6.x86_64 に必要とされています
tcl = 1:8.5.7-6.el6 は (インストール済み)tcl-devel-1:8.5.7-6.el6.x86_64 に必要とされています
そこでこのエラーを無視して強制的に旧バージョンのTCL/TKをインストールし、それからRをインストールしました。
ただし、旧バージョンのTCL/TKのインストールを強制的に行ったため、他のTCL/TKを使用するソフトが動かなくなる可能性がありますので、注意が必要です。（今回はTCL/TKを使用しているプログラムの中に私が使いそうなものはなかったので、警告を無視しました）
最終的なインストール手順は以下の通りです。
# epel設定 rpm -Uvh http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm # バージョン8.4のTCL/TKをダウンロード wget http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/os/x86_64/CentOS/tcl-8.4.13-6.el5.x86_64.rpm wget http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/os/x86_64/CentOS/tk-8.4.13-5.el5_1.1.x86_64.rpm # --forceオプションを付けて強制的にインストール rpm -ivh --force tcl-8.4.13-6.el5.x86_64.rpm rpm -ivh --force tk-8.4.13-5.el5_1.1.x86_64.rpm # Rインストール実行 yum install R
