生物物理計算化学者の雛

主に科学に関する諸々を書き留めています。

ブログ2周年を機に過去を振り返る(前半)

私がこのブログを書き始めて2年間が経ったので、記念にこのブログの過去を振り返っておきます。

ブログ1年目 2011年7月2日〜2012年7月1日 ほとんど放置

このブログを開始したのは2011年7月2日で、書き始めたきっかけは Hadoop ネタをブログに書いておくと参考になる人がいるかもしれないな、と思ったことでした。

(2011/7/2 実質的に最初の記事)
複数ディスク使用によるHDFS読込処理パフォーマンス向上

その後は Hadoop ネタの記事とプレゼン資料作成関連のネタを合わせて5件書きましたが、あまりブログを書き続ける気になれず、ほとんど放置状態になっていました。

ブログ2年目突入 2012年7月2日の記事がはてなブックマークに載り、ブログを書く楽しさを実感

放置状態となっていたこのブログですが、去年7月に書いた記事がきっかけとなり本格的に記事を書いていこうと感じるようになりました。

(2011/7/2 本格的にブログを書くきっかけとなった記事)
うるう秒によるjava障害と連動して生じたHDFSメタデータ破損からの復帰手順

奇しくもブログ一周年の日に投稿したこの記事ですが、これは2012年6月30日に実施されたうるう秒をきっかけに生じた Hadoop ネームノード障害への対処法をまとめた記事でした。

この記事ははてなブックマークで注目され(ブックマーク数39)、前月には1日数 PV しかなったブログに1日で 800 PV 以上のアクセスがあり、ブログを書くことで多くの人に読んでもらえるということを改めて実感しました。
この記事を書いた日の日間 862 PV、週の週間 1907 PVは2012年の最大記録となりました。

2012年9月12日の記事を書き、専門外の内容でブログ記事を書く危うさを実感

9月12日には福島県民調査で8万件から1件の子供の甲状腺がんが見つかった記事をきっかけに、この8万分の1の甲状腺がん発症率が一般に言われている発症率100万分の1と比べて統計的に有意であるかどうかを記事にしました。

福島県甲状腺癌発生率(1/8万)は過去の平均発生率(1/100万)と有意に異なるのかをフィッシャーの正確検定でチェック(結果:有意な違いがあるとは結論できない)

しかしながら後日になって、そもそも子供の甲状腺がんの発症率というものはきちんと調査されたことがなく、一般に言われている100万分の1という数字は自覚症状があり検査を受ける等して判明したがんのみであり、実際は無症状のままでゆっくりと数十年かけて成長するがんはカウントされていないといった事実を知りました。

また使用したフィッシャーの正確検定もこの記事中での使い方は間違っていることにも気づきました。

結果的にこのブログ記事は間違った結果を伝えたことになってしまいました。
特に病気に関連するようなデリケートな話題では、自分の専門外の分野について書く際はより慎重でなければならないと実感しました。

2012年10月-12月 いろいろな記事を多く書き始めた

10月に入ってからは、それまでの月に2・3本の記事を書くだけという状態から、週2・3本の記事を書くようペースアップをしました。

この記事を増やすようになったのは、Google Analytics で表示される PV 数が8月頃までは週間 100 PV 以下だったのが、10月に入る頃には 200 PV を超えるようになっており、記事を書けば書くほど増えていくということを実感したためです。

ネタとしては、これまでの研究生活で蓄積してきた LinuxHadoop、プログラミング、分子シミュレーション、R に関連する有用そうな知識をブログ記事として書き続けました。

記事を書き続けた結果、年末の12月末には週間 PV が 400 を超える程度(12月の月間 PV 1,685)にまでブログへのアクセス数が増えてきました

ブログ2周年を機に過去を振り返る(後半)に続く)