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生物物理計算化学者の雛

主に科学に関する諸々を書き留めています。

消費税増税は日本の景気を永続的に悪化させるからやめたほうがいいんじゃないかなぁ

私にとってものすごく腑に落ちる消費税増税のマイナス面の解説記事を見つけました。

簡単に言えば(下に要旨もありますが)消費税増税の影響は、住宅や自動車などの特に高額の耐久消費財に選択的、集中的に現れると考えられます。※所得が伸びない中、増税で可処分所得が減ると、生活必需消費が優先され、住宅や自動車などの高額耐久消費財に消費のしわ寄せが集中的に生じ、これらの消費額(投資額)が大きく減少します。これらを含む耐久財分野は、日本経済を支える高付加価値分野であり、成長のエンジンです。成長への影響が心配されます。

Turedure Keizai: 財政出動論24 消費税増税の影響(97年の例から)

是非この記事を読んでいただきたいのですが、消費税増税後に起きた需要減少として

  • 1997年4月の 3%→5% の消費税増税の後、25兆円前後だった民間住宅投資が4兆円程減少し、その減少は10年以上にわたって継続している
  • 四輪自動車全メーカ国内販売台数が1997年の消費税増税前は600万台半ばだったのが、消費税増税後は73万台程度減少し、この減少も10年以上にわたって継続している

が挙げられています。

住宅投資・自動車産業ともに日本の産業で大きな比重を占めており、多数の中小企業を含む国内企業の雇用にも大きな比重を占めていますので、これら需要減少は日本景気を低迷させる大きな要因だったと考えられるわけです。

消費税増税は大きな買い物(住宅・自動車・耐久消費財)に使える資金を大きく削ぐ

消費税増税によって消費者が住宅や自動車といった大きな買い物に使える資金が大きく削がれることは簡単な計算でわかります。

例として、所得税・社会保険等を控除後の手取り収入が年480万円(月40万円)、消費税を除く生活費が360万円(月30万円)という家庭を考えます。
すると消費税が5%、10%の場合に貯蓄できる金額は年102万円、84万円となり、消費税が5%から10%に増えることで年間貯蓄は約2割も減ってしまうわけです。

そして貯蓄を5年間継続すると消費税5%、10%での貯蓄総額は510万円、420万円となります。

消費税による差額は90万円となり、安い新車1台分の差がでてしまいます。

あるいはマンションを購入するならば、マンション価格の2割を頭金として用意するという目安に従うならば、頭金が510万円、420万円と違っていれば購入できる部屋の価格は2550万円、2,100万円となり、購入できる部屋のグレードが1段階変わってしまうわけです。

1997年の消費税増税前後の統計データを見ると、消費税を上げることによる住宅・自動車といった大きな買い物のための貯蓄を削る効果は永続的に効いてきそうですので、2014年3月に予定されている消費税増税はさらに日本の景気を永続的に悪化させてしまう大きなリスクになってしまうのではないでしょうか。
(駆け込み需要とその反動のような一時的な景気悪化には対応できても、ここで述べた効果にはそう簡単には対応できないと思います)