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生物物理計算化学者の雛

主に科学に関する諸々を書き留めています。

Ivy Bridge世代のXeon E5-2600 V2 の最上位CPUを比較

デュアルCPU構成の標準的なサーバ・ワークステーションで使われるXeon E5シリーズの新世代CPU Xeon E5-2600 v2 シリーズが発売されました。

怒涛の12コア24スレッド“Ivy Bridge-EP”Xeon E5-2600 v2降臨 (CPUリスト表あり)

CPU性能の高いマシンを調達するぞーという場合、価格が最も高いCPUを選ぶというのも一つの手ですが、用途によってはCPUコア数、動作クロックのバランスを考えたほうがよい場合があります。

使用する用途としては

  • シングルコア性能が高いマシンを組みたい
  • 多数の独立なジョブを大量に実行したい
  • MPIで並列計算を早くしたい

等いろいろなシチュエーションがあり得ます。
(実際はメモリアクセス・HDDアクセス等がボトルネック(律速)となり得ますが、今回記事ではCPU負荷がボトルネックとなる場合を考えます)

3つの選択肢 Xeon E5-2697v2, E5-2690v2, E5-2667v2

用途に応じて最も処理が早くなり得るCPUの候補は3つに絞られます。

  1. Xeon E5-2667V2 8 core 3.3 GHz (turbo max 4.0 GHz) $2057
  2. Xeon E5-2690V2 10 core 3.0 GHz (turbo max 3.6 GHz) $2057
  3. Xeon E5-2697V2 12 core 2.7 GHz (turbo max 3.5 GHz) $2614
    • すべてTDP(消費電力・発熱の目安)は130Wで同じ

グラフにまとめると以下のようになります。

シングルコア実行を早く行いたいならば、ターボブースト最大周波数が一番高いXeon E5-2667V2 が最適です。

多数の独立なジョブを大量に実行したい場合は、実質的に並列化効率100%とみなすことができ、コア数×定格周波数が最大となるXeon E5-2697V2 が最適です。

MPIを使う場合は並列化効率に依存して最適なCPUは変わってきます。
並列化効率がほぼ100%であるならばXeon E5-2697 v2が最速となりますし、並列化効率が悪いプログラムならばコア数が少ないが周波数が高いXeon E5-2667 v2が最速となります。
あるいはほどほどの並列化効率のプログラムならばXeon E5-2690 v2が最速となるケースもあるのかもしれません。

いずれにせよ、どのCPUも2千ドル(約20万円)超えというお値段で、CPUを2個購入するだけで40万超え、サーバ1台でメモリ・HDDを最低限に抑えても最低50万円といったところですね。
個人で買うようなものではないことは確かです。