研究を説明する絵を作成する際に、普通に文字を絵に重ねると見づらくなってしまうことが多々あります。
そんな時は文字を縁取りすると見やすくなります。
「文字の効果―光彩」による縁取り
パワーポイントの「文字の効果―光彩」機能を使うと、縁取りを簡単に行うことができます。
以下では Office 2013 での指定手順を解説します。
フォントオブジェクトを選択し、「描画ツール 書式」タブを選択し、「文字の効果―光彩」から「光彩のオプション」を選択してください。
すると、右側に「光彩」のオプションを指定する「図形の書式設定」ウィンドウが出現しますので、色に縁取りしたい色を選択してください。
そして「サイズ」に適切な縁取りサイズ(5~10 ptくらい、見た目で調節)を指定し、「透明度」も適切な値(完全に不透明な 0% あるいは適度な半透明度)を指定します。
これで、文字の縁取りを行うことができました。
縁取りをした例。CH3は サイズ 10 pt 透明度 0%、NH3はサイズ 5 pt 透明度 30%、CO2は光彩なし。

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「文字の輪郭」による縁取り
「文字の輪郭」によっても縁取りは可能です。
ただし、2つのフォントオブジェクトを重ねる必要があるため、光彩による手順よりも手間がかかります。
パワーポイントでの文字の縁取りは「描画ツール―書式―文字の輪郭」メニューで行うことができます。
例えば黒色の文字に白色の縁取りをすると下図のようになります。
これで縁取りができますが、白色の縁が内側の黒色塗りつぶし部分にも入りこんで文字が細く見えてしまい、バランスが悪くなってしまいます。
そこでもう一つ黒色テキストを作成し、これを上にかぶせることで通常の太さの黒色フォントの見た目に修正します。
まず追加作成した黒色テキストを選択して、右クリックメニューにある「最前面に移動」を行います。
そして白く縁取りしたテキストと先ほど作成した黒色テキストを選択し、「配置―左右中央揃え」と「上下中央揃え」を実行します。
これで通常の太さのフォントに白く縁取りされた文字を作成することができました。