岩波書店から出版された、分子レベル〜人体レベルまでの生命シミュレーション研究を概観した本を読み始めました。

- 作者: 柳田敏雄,木下賢吾,笠原浩太,木寺詔紀,林重彦,江口至洋,高木周
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
http://www.pnas.org/content/105/38/14412.abstract (オープンアクセスなので、誰でも論文PDFをダウンロードできます)
下の図はNMR測定で得られた構造(論文のFig.6)であり、56残基の長さのタンパク質がαへリックス3つで構成される3-α構造(左)から、残基7つを変えることでαヘリックスおよびβシートで構成されるα/β構造(右)に変化したことを示しています。
さらにこの得られた構造から、同一アミノ酸であってもフォールド構造の違いを変えないであろう残基を推測することにより、最終的に3つの残基が異なるだけで、3-α構造とα/β構造の構造を示すタンパク質を合成しています。