以前記事にしたように(Adobe Creative Cloud の使い勝手)、私はAdobeのクラウド課金モデル Creative Cloud を利用しています。
今日になってAdobeからパッケージ版の販売を終了して、クラウド課金モデルに一本化するというニュースがありました。
グッドバイ、Creative Suite―Adobe、定期課金によるクラウド・モデルに全面移行、CS6は当面販売を続けるものの新規開発は中止
アカデミック版対象者のパッケージ版とクラウド版の価格比較
アカデミック版対象者は小中高校・大学などの各種学校の教職員、学生、生徒などが該当します。(詳細は公式サイトを参照)
パッケージ版としては例えば全プログラムが入っている Master Collection が 115,000円程度で販売されています。
学生・教職員個人版 Adobe Creative Suite 6 Master Collection Windows版 (要シリアル番号申請)
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2012/05/11
- メディア: DVD-ROM
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それに対してクラウド課金版はアカデミック版で月4,000円です。(一般向けは月5,000円)
(2013/6/18)アカデミック版の価格を月4,000円から月3,000円に値下げするという連絡がありました:Adobe Creative Cloud アカデミック版 月3,000円に値下げの連絡
クラウド版は29カ月使うと116,000円になり、Master Collectionのパッケージ価格115,000円を上回ります。
これは約3年ごとに新バージョンのMaster Collectionを購入していた場合は、クラウド課金版に移っても同程度の費用で済むことを意味しています。
(アカデミック版にはアップグレード版がありませんので、最新バージョンを使うためには最新版を購入する必要がありました)
クラウド課金版の利点
クラウド版にはパッケージ版のプログラムが全て利用できることに加え、追加のクラウドサービスがあります。
- Creative Cloudストレージ
- 有償クラウド版契約者は20GBのオンラインストレージを利用可能(無償メンバーシップ登録をすれば2GBは無料でも利用可能)
- Webサイト構築・公開サービスBusiness Catalyst
- MuseまたはDreamweaverで構築したWebサイトを公開できる
さらに最近になって、過去バージョンのプログラムをダウンロードしてインストール・使用することができるように規約が変更されました。
アドビ、Creative Cloudの規約変更- 旧バージョンが無期限で使用可能に
この変更のおかげで古いバージョンのIllustratorプログラム等で作成したファイルを新バージョンのプログラムで読み込むと表示がずれてしまう等のトラブルが起きた場合にも、古いバージョンのプログラムをインストールして読むことができるようになり、極めて利便性が向上しました。